硫黄島からの手紙 レヴュー

監督 クリント・イーストウッド
出演 渡辺謙 (栗林中将)二宮和也(西郷)
伊原剛志(バロン西)
加瀬亮 (清水)中村獅童(伊藤中尉)
概要
硫黄島を指揮する栗林中将。アメリカに留学の経験があった彼はこの戦いに望みがない事を悟っていた。しかし、同時にその経験を生かし、当初アメリカ軍からすればあっけなく終わると思われていた硫黄島での戦いを約40日間母国のために守り続けたのだった…。
review
戦争に善悪なんかないと改めて教えられた映画でした。
アメリカ側と日本側という二つの視点から一つの戦争を描くなんて…。
クリント・イーストウッドは面白いことを考えよる。
戦争ものは、映画になると一方は悪者で一方が正義、
それが、当たり前でもっともダメな影響を観る側に与えてしまう。
でも、二つの視点から二部作で描くことによって、
非常に公平に両国の内面を捉えているような気がしました。
だからこそ日本人にも受けがよかったのかな。
日本人の受けというと、
やっぱり、よく調べてるなっていうのも感じます。
栗林中将やバロン西といった実在した日本人を史実をもとに、
性格まで見事に再現してる。
それに、日本人はなぜかあの時代の人間は、
みんなお国のために喜んで死ねるって思いがちだけど、
二宮演じる西郷のような人も必ずいたはずです。
だから、西郷を主役にもって来ることによって、
とてもリアルに共感することができました。
最後の終わり方もハリウッドらしく、
設定上可能な限りのハッピーエンドで終わりました。
個人的にはホントよかった。
悲しい終わり方はあまり得意じゃないもんでww
映画の見方としては、
一番の問題になっていると思う二宮のキャスティング。
妻子持ちの一家の主には到底見えないって人がたくさんいるみたい。
でも、本当に所帯持ちには見えない?
映画だからこそ見えずらいものがあるかもしれないけど、
現実には、え、結婚してるの!?って人はたくさんいる。
二宮演じる西郷は身内には強いのに外には弱いといった、
日本人に多いであろう内弁慶そのもの。
戦争という過酷極める状況下で生き抜く人間はみんな強いってわけじゃない。
西郷のようなよわよわしい人間もいたはず。
その人間性を二宮は見事に演じていたとおれは思います。
この部分でも映画のリアリティUP。
でも、戦争映画に涙したいって人にはちょっと向かないかも。
泣ける感じではないかもしれないですね。
個人的な映画の評価
10点満点中/7.8点
goo映画
10点満点中/8.1点
ヤフー映画
5点満点中/3.97点
映画生活
10点満点中/7.7点
平均は 10点満点中/7.88点でしたー
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